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日本産果物は海外で高値販売されています。しかし、流通にかかるコストや長期貯蔵による果実の傷み、販売期間の短さに課題があります。さらに日本と海外では、嗜好性も異なり、日本が売りたい果物が当該国でウケるのかは別問題です。このあたりの解消を目指して、貯蔵技術の検証、流通環境調査、嗜好性調査などを行っています。
東南アジアでの果実類の嗜好性
これまで、シンガポール・香港・マレーシア等への国内産果物 (モモ・ニホンナシ・ブドウ・カキ・かんきつ・イチゴ等)の流通環境調査を行う中で、現地での嗜好性が異なることを強く感じてきました。そこで、財団の助成、農水省プロジェクト、福島国際研究教育機構プロジェクトなどを通じて、ベトナム、シンガポール、タイ、マレーシアなどでの嗜好性の差異を日本人との違いも加味しつつ、明らかにする調査を行っています。これらの結果に基づき、国産果実類の最適なブランディング案を構築していきます。加えて、現地での価格動向や顧客層の解析などにも取り組んでいます。



輸出に向けた貯蔵技術・流通環境の検証
果樹類は基本的に足が速く、傷みやすい果実が多く、流通後の商品ロスや品質低下などの問題が生じます。これは、海外輸出はもちろんのこと、国内での輸送時にも問題になります。こういった課題を解決するために、様々な新技術が開発されていますが、それらの品質保持機能の検証には、ノウハウが必要です。当研究室で、新技術を直接的に開発するわけではありませんが、これまでに得た、果実品質の調査や分析手法を用いて、技術検証を行っています。
また、東南アジアでは、中秋節などのイベントが存在しますが、こういった旧暦ベースのイベントでは、果実の収穫タイミングとのずれが毎年のように起こります。こういったズレを調節するための最適な温度等の貯蔵環境も検証しています。





果実類の海外輸出とブランディング
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